Kanbunken|環境文化創造研究所

第10回 文化財保存修復学会 学会賞受賞

受賞年月日:2016年6月26日
森田稔

1954年岐阜県生まれ。
1980年名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻
考古学専門博士課程(前期)修了。
神戸市立博物館学芸員、文化庁美術学芸課主任文化財調査官、京都国立博物館学芸課長、
九州国立博物館学芸部長を経て、同副館長として勤めた。
2014年4月より、一般財団法人環境文化創造研究所入所。
現在、同所にて理事を務める(九州国立博物館名誉館員)。
専攻は、考古学・文化財学。

受賞理由
氏は、考古学(窯業史、金工史)、文化財学の研究者であるが、1995年に起きた阪神淡路大震災を体験し、その被災文化財の復興事業に携わり、学会においても被災文化財救援の在り方をつくることに貢献した。
文化庁では、文化財管理指導官として、全国の美術館博物館の新設やリニューアルに際し、多数の施設の保存管理計画や設計を指導した。
また、文化財の虫害防除に利用されてきた臭化メチルの全廃が国際的に決まった際には、わが国の文化財を生物被害からどのように守るか、文化庁の先頭に立って働いた。
さらに、学会法人化の際には、機構改革担当理事として大きな貢献をした。これらの業績は学会賞にふさわしい。
学会賞
学会賞は文化財および文化財に関連する領域において、保存および修復の学理、修復技術およびその応用などの研究および活動を通して、文化財の保存および修復の分野の発展に特別な功労があったものに授与する。(表彰規程第3条)
文化財保存修復学会ホームページより
受賞者コメント

森田稔(九州国立博物館)

この度、文化財保存修復学会第10回学会賞をいただきました。本来私のような文系の博物館学芸員や行政職の経験者はこうした表彰の対象ではないと思っていましたので、意外な感じですが、災害対策やIPMの導入に携わったことを今回評価いただいたのだと思います。以前、三輪嘉六元会長が学会の将来を考えた時、博物館の学芸員の育成も重要な課題だと言われたことを思い出します。IPMについては、今まで文字にしていませんでしたが、その歩みをしっかりと文字として残そうと、現在、環文研が発刊する「クリンライフ」での鼎談や対談を企画しています。21世紀の考え方が次を考える参考になれば幸いです。

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