発刊誌

CLEAN LIFE クリンライフ 2014年号

CLEAN LIFE クリンライフ2014年号

あらすじ

 森林開発、交通機関の発展…。これらは人類の生活を豊かにしました。「感染症」とは関わりが無いように思われるこれらは、実は感染症の伝播を助けることとなってしまいました。


1章 森・農耕地の荒廃、激増する野生生物と感染症

 荒廃した森で暮らせなくなった動物たちは、人里に下りてくるようになりました。温暖化、狩猟禁止と狩猟人口の減少の要因も重なり、野生生物に寄生している「マダニ」「カ」は人と接触する機会を多くもつようになりました。

高田伸弘 福井大学 特別研究員

 「ダニ」と一言で言っても種類は多種多様。その中でも医学衛生に関わる「マダニ」は、自然環境の変化により近年メディアでも取り上げられるほど被害が確認されるようになりました。

沢辺京子 国立感染症研究所 昆虫医科学部

 「カ」は私たちの生活の中で一番身近な吸血昆虫です。しかし、地球温暖化の影響も重なり感染症を媒介するカが日本国内にまで生息範囲を広げようとしています。


2章 東日本大震災から見る感染症の行方

渡辺護 国立感染症研究所 昆虫医科学部 客員研究員 / 酪農学園大学大学院 酪農学科研究科 特任教授

 日本にいる私たちにとって避けることのできない自然の脅威である地震。巨大な津波が押し寄せた水産加工場・冷凍貯蔵施設などから流出した魚介類からは無数のハエ、下水処理場からは無数のカが発生しました。この様な状況下で、大規模感染が起こらなかったのはなぜでしょうか。

3章 最近新たに登場した感染症の脅威

矢野一好 NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事

 発展とともに食生活も変化し、食中毒の流行にも大きな変遷が見られるようになりました。2006 年以降、食中毒原因物質で首位に君臨し続ける「ノロウイルス」。驚異的な汚染の拡大は、食品業界では特に留意したい内容です。

西條政幸 国立感染症研究所 ウイルス第一部長

 健康志向でアウトドア派な女性が増え、山ガールという言葉が使われるようになりました。一つのステータスになりつつある登山ですが、怖いウイルスをもった小さい殺人虫「マダニ」がいることを留意しなくてはなりません。


今号のキーワード

感染症・ノロウイルス・マダニ・ハエ・カ・東日本大震災・SFTS・環境破壊・食品業界

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