Kanbunken 環境文化創造研究所

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概要

 今号のテーマは「ミュージアムIPMのこれから」です。これまで優れた殺虫力の特徴から殺虫燻蒸剤として広く使用された臭化メチルが、オゾン層を破壊する物質であることを指摘され2005年に全廃されました。全廃から10年の年月が経ち、我が国では化学薬剤に依存しない文化財のあり方特にIPMが検討され定着の兆しを見せようとしています。今号では2014年開館した京都国立博物館平成知新館の考える保存のあり方について対談の企画をたて新館を建てる際のご苦労や最新の設備、IPMの状況など普段聞くことのできないお話について解説をいただきました。

対談特集

ミュージアムIPMの現状と課題について

【参加者】
独立行政法人国立文化財機構理事長/京都国立博物館館長 佐々木丞平
九州国立博物館館長 三輪嘉六
イカリ消毒㈱代表取締役会長 / (一財)環境文化創造研究所 理事長 黒澤眞次

 京都国立博物館は1897年に開館し、100年余の歴史ある博物館です。その京都博物館は2014年秋に収蔵庫を持つ平常展示館である「平成知新館」を開館しました。この新館は「公開・展示」「保存」「普及」の機能を備えたもので、国立文化財機構が「保存」の考え方を示した建物でもあります。今回は京都国立博物館館長であり国立文化財機構の理事長でもある佐々木丞平氏、また、京都国立博物館と強いつながりを持ち、IPMの最先端をいっている九州国立博物館館長の三輪嘉六氏と、総合環境衛生としてIPM事業を展開しているイカリ消毒株式会社代表取締役会長の黒澤眞次を交えて理想のミュージアムIPMと現状の課題についてお話しを伺いました。

解説

京都国立博物館における文化財保存環境整備のとりくみ -平成知新館の開館準備を通して-

京都国立博物館学芸部アソシエイトフェロー 池田素子

 我が国では、2012年に内閣官房医療イノベーション会議のもとで、「医療イノベーション5カ年戦略」がまとめられました。それは、医療関連分野を成長産業として育成し、世界最高水準の医療を国民に提供することで、我が国の持続的な経済成長と健康大国の実現を目指す、という内容です。この目標達成のためのバックグラウンドとして日本の実験動物会がどのようなことを世界の実験動物会から学び、これから何をなすべきかを考えてみたいと思います。

コラム

PCOのための文化財講座1 -「文化財」とはなにか-

一般財団法人環境文化創造研究所 森田稔

 現在博物館施設だけではなく、社寺など「文化財」を保管する場所の環境整備、特に虫菌害対策に対する取り組みが試み始められています。こうした取り組みは所有者や管理責任者のみで可能となる場合は多くありません。こうした場合に期待されるパートナーがPCO(Pest Control Operator)です。 とはいえ、「文化財」はそれ自体特有の「心」や「技」が込められています。この講座ではこうした「文化財」の「心」や「技」に関する基礎的な事項について、徐々に説明をすることを目的としています。

- 今号のキーワード -

ミュージアムIPM、京都国立博物館平成知新館、臭化メチル、文化財IPMコーディネータ、収蔵庫、展示ケース、環境整備

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