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今号では、文化財保存の原点ともいえる正倉院宝物の「保存」とその「公開」についての鼎談を企画いたしました。「伝世品」として1,200年以上も伝えられてきた宝物を、曝涼という毎年の点検・確認の手法で守り続けてきた宮内庁正倉院事務所の杉本一樹所長、正倉院の近接に立地し、曝涼時期に合わせて恒例となった「正倉院展」を開催し、宝物を一般に公開展示される奈良国立博物館の湯山賢一館長の両氏に、各時代的背景も踏まえた上で、「正倉院宝物の保存と公開」についてご解説いただきました。
【鼎談者】
奈良国立博物館 館長 湯山賢一
宮内庁正倉院事務所 所長 杉山一樹
一般財団法人環境文化創造研究所 理事長/イカリ消毒株式会社 代表取締役会長 黒澤眞次
【陪席者】
奈良国立博物館学芸部 教育室長 谷口耕生
宮内庁正倉院事務所 保存課長 西川明彦 / 前保存課長 成瀬正和
九州国立博物館学芸部 特任研究員 本田光子
【進行役】
一般財団法人環境文化創造研究所 理事(九州国立博物館名誉館員) 森田稔 / 主任研究員 川越和四
文化財を適切に管理・保存していく上で必要となる「保存科学的業務」について、博物館施設における保存科学者の役割や保存科学者がこれらの施設で必要な理由など、奈良国立博物館 保存修理指導室長の鳥越俊行氏に九州国立博物館でのご勤務経験も踏まえて解説いただきました。
文化財はいろいろな状況の中で、信仰の対象として大切にされ、保管されてきました。
近世以降、我が国の文化遺産の保存において大きな役割を担ってきた「蔵」や「土蔵」。その原点ともいえる正倉院正倉の保存構造について、説明いたします。
正倉院宝物、唐櫃、奈良国立博物館、九州国立博物館、曝涼、帝室博物館、展示ケース、ミュージアムIPM、臭化メチル、PCO
(2019年08月31日)
(2018年06月15日)
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