- 日替わりコラム
Thu
5/15
2025
私たちは社会に出た瞬間から、さまざまな役割を担うことになりますが、その中でも特に、「職業」や「立場」といった役割が考え方や行動に大きな影響を持ちます。そして、その役割に対し無意識のうちに過度な責任を感じ、心身に負担をかけてしまうことがあります。たとえば、管理職であれば「決断力を持つべき」、経営者であれば「常に未来を見据えて動くべき」、また「男たるもの」、「女たるもの」といった、こうあるべきという社会的な期待がその一例です。
こうした「役割の責任」を負うこと自体は避けられません。重要なのは、自分がその「責任感」をどのように感じているかです。社会的な期待に応えることは必要ですが、それが自分の価値観や感情と一致しているかどうかを見極めることが大切です。無理してその期待に応え続けると、心身に負担をかけてしまうことがあります。
また、実際に周囲が期待する「責任」と自分が感じている「責任感」には、ズレが生じることがよくあります。たとえば、周りが求める役割を全うしているにもかかわらず、自分の内面ではその期待に応えられていないと感じることがあるかもしれません。そんなときは、一度、周囲の人々と「自分の感じている責任」と「周りが期待している責任」について擦り合わせる時間をとってみることをお勧めします。
ILFY 代表コーチ内藤響
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