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2025

「農福連携」の新たな可能性とは

 2025年2月、一般社団法人日本農福連携協会は農福連携の新たな可能性を探るスタディツアーを実施しました。農福連携とは、農業と福祉分野の課題を解決するものです。農福連携は、企業が障害者の法定雇用率を満たすためという側面もありますが、今回のツアーでは、それにとどまらない、新しい可能性を感じました。
 ツアーでは、千葉県いすみ市で菜の花を栽培する社会福祉法人土穂会「ピア宮敷」を訪問しました。サステナビリティやDEI(多様性・公正性・包括性)を推進する企業の担当者など約30人が参加し、菜の花の収穫や、同法人のスタッフとのディスカッションなどを開きました。ピア宮敷は2009年、市内にうどん屋を開き、障害者の就労支援も行っています。麺の製造などを障害者、生活困窮者やひきこもりの人、刑務所出所者など、多様な人々が担うそうです。
 企業が「農福連携」に参加することで、DEIへの理解促進やメンタルヘルスの向上、イノベーション創出を期待する声も上がりました。市場のニーズだけでなく、社会のニーズを感じ取り、「社会課題の解決を起点にした新規事業の創出」も可能です。これはSDGsの公式用語で「アウトサイド・イン」ビジネスアプローチといいます。筆者もツアーに参加しましたが、アウトサイド・インの可能性を強く感じました。

『オルタナ』前編集長森 摂

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