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2025

子どもたちの笑顔のために我々大人にできること(3)原発事故で東京に避難した親子の話(前編)

 2011年3月11日の東日本大震災を引き金に起きた未曾有(みぞう)の原発事故。放射性物質の影響をおそれたたくさんの親子が遠くへ、より遠くへと避難しました。東京都内では東京ビッグサイト、味の素スタジアムなどが一時避難施設として利用され、閉館直後であった旧グランドプリンスホテル赤坂も避難者受入れを始めました。ホテルの一角が子どもたちの学習室となり、NPOの運営により勉強したり遊んだりする居場所になりました。その後、いつまで避難が続くのかわからないまま、都営住宅などの無償提供を受けてバラバラになっていきました。
 都営の各避難住宅へ親子を訪ねて回りながら、私たちは招待イベントや保養キャンプなどで避難者親子同士をつなぎ、交流しました。「放射能が感染する」、「たくさん賠償金をもらっている」などのデマで一部の子どもたちがいじめられたり、故郷からは「戻って復興に協力しない裏切者」と言われたり、避難し続けることは容易ではありません。どうすることが子どもにとって最適か、避難した親の誰もが悩みながら、正解がわからないまま決断しなければなりませんでした。
 そして2012年6月、避難する、避難しない、避難先から戻る、すべての選択に対し安心な生活を国が保障する「原発事故子ども・被災者支援法」が制定されました。

NPO法人 こどもプロジェクト 代表福田恵美

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