- 日替わりコラム
Mon
6/30
2025
工場内には、汚れを落とす洗浄剤(台所用洗剤、石鹸、洗剤等)や細菌を殺す殺菌剤(漂白剤、アルコール製剤等)などさまざまな薬剤があります。これらを勝手に持ち出し、使用することは、薬剤の取り違いなどを引き起こす要因となります。また、その役目や効果はそれぞれ異なり、間違えるとせっかく清掃・洗浄しても適切な効果が期待できないだけではなく、食品中に残ってしまうなど重大な事故を引き起こす可能性があります。薬剤を取り扱う際には、しっかり工場のルールを守りましょう。そして、薬剤のラベルを見やすくする、保管場所を決めるなど、洗浄剤と殺菌剤を間違わないようにしましょう。
洗浄剤や殺菌剤は、対象に適した濃度に希釈することで、その効果が得られます。濃度が低いと汚れが落ちなかったり、細菌を殺すことができなかったりします。また逆に濃度が高いと手が荒れたり、人体に有害な影響(吐き気、気分が悪くなる、目の痛みなど)を与える可能性があります。洗浄剤や殺菌剤は、目分量ではなく計量カップを用いてきちんと計量し、適切な濃度にして使用しましょう。清掃・洗浄を行う際には、決められた手順をきちんと守るとともに、食品の入った容器のふたが閉まっていること、周辺で調理をしていないことを確認してから行いましょう。
イカリ消毒編『食品工場必携 食品衛生べからず集』(2009年発行)改編
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス