- 日替わりコラム
Fri
7/4
2025
年齢を経るに従って、近くのものに焦点が合わせにくくなり、近くを見る視力(近方視力)が落ちてきます。これを老眼、あるいは老視といいます。老眼は加齢現象(老化)に伴うもので、個人差はありますが、一般的に40歳ごろから自覚するようになります。老眼は、メガネによって近方が見えるように矯正するしかありませんが、最近は遠近両用のメガネやコンタクトレンズも開発されていますので、これらを利用すれば、メガネをかけ替える手間が軽減されるかもしれません。
老眼以外にも、加齢に伴って白内障や緑内障が増えてきます。白内障の原因はさまざまですが、体質的なもののほかに、近年、紫外線の影響が指摘されるようになってきました。海水浴やスキーなど紫外線の強い屋外で過ごすときはサングラスを着用するなどして、若いうちから目を保護したいものです。
緑内障はあまり自覚症状がないままに進行し、重症になると失明のおそれもある病気です。また、加齢黄斑(おうはん)変性症という病気も高齢者に多くみられます。進行性で視力を低下させますが、最近は新しい治療法も開発されています。視力の低下を自覚したときには、これらの病気の兆候の可能性もありますので、一度眼科を受診して検査を受け、老眼であればメガネの処方を書いてもらうとよいでしょう。
クリンネス編集室
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