イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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7/7

2025

ストレス社会を心穏やかに生きる(129)対面同席五百生(たいめんどうせきごひゃくしょう)

 七夕(たなばた)は、年に一度、織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川(あまのがわ)を渡って再会できる日とされ、それこそ億千万という星の数ほどの生命(いのち)や、億光年という宇宙大の時間(とき)の流れの中で、今生(こんじょう)の「めぐり逢い」を果たすことのできる「縁(えにし)」は、目には見えなくとも、ずっとずっと往(いにしえ)からの「因(えにし)」によって結ばれているという、真実(まこと)に貴き「魂(いのち)の証明」なのです。
 「一期一会(いちごいちえ)」という言葉は、正(まさ)しく「一生に只一度の出会い」という意味ですが、毎日のように顔を合わせる人であっても、「今日、この時、この瞬間に、この場所で会うことが叶う」という「因縁(えにし)」は、誠に稀有(まれ)な「因縁和合(いんねんわごう)」の「めぐり逢い」に他なりません。私たちは、何気ない日々の暮らしの中で、有り難き「一期一会」を繰り返しているのです。
 お釈迦さまの言葉に「対面同席五百生」という素敵な法(おしえ)があります。
 「今、ここで対面し、同席している人との縁(えにし)は、過去世において五百回もの出会いを繰り返し、ともに過ごしたことのある因(えにし)によって結ばれた本当に尊きめぐり逢いなのだ」という意味です。
 「七夕」は、旧暦7月15日前後のお盆供養のため、7月7日の夕方頃に精霊棚(しょうりょうだな)に供養幡(くようばた)を掲げ、先祖をお迎えする準備をしたことから、七夕(しちせき)に棚幡(たなばた)を設ける「七夕(たなばた)」になったと言われています。
 それは、「大切な人を想う」という心のあらわれなのでしょう。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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