イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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9/1

2025

ストレス社会を心穏やかに生きる(131)あるがままに

 私たち人間は、様々な立場や役目を担う中で、義務とか責任といった重く背負っているものに、圧し潰されてしまいそうになる時があります。
 もともと、身一つで生まれ、身一つで死にゆく「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」の存在でありますのが、私たちの生命ですが、「人間」として生まれ、「人間」として生きるということは、人と人との関わり合いの中でこそ築かれていく「世間(せけん)」という人間社会の中で、「人間」を学び、「人間」を愛し、「人間」と共に「人間」に成っていくということに他なりません。
 しかし、大切な「人格」や「生命」を敬うことのできない状況があるとすれば、無理をすることをやめ、「生きる」ために重荷を降ろすことや、逃げ出すこと、手放すという選択も必要な時があろうかと思います。
 「人格」は否定されるものではなく、認め合えるものでなくてはなりません。「生命」は奪われるものではなく、与えられるものでなくてはなりません。そして、私たち「人間」は、他の「生命」を頂かなければ、生きることのできない存在であることを自覚しなければならないのです。
 世間では、「ケセラセラ」という人の心を打つ歌が流行っています。「レット・イット・ビー」や、ライオンキングの「ハクナ・マタタ」、沖縄の「なんくるないさー」のように、時に心の重荷を降ろしてくれる魔法の言葉が必要です。仏教では、「あるがままに」と申します。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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