イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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9/29

2025

実家の片づけ、親の言葉を聞き逃さない

 洋服や食器など、モノを処分するか否かの判断を促すときのコツとして、同じ種類の中でも「同じ基準のもの」をある程度こちらでまとめておき、集中的に判断してもらう、という方法があります。
 たとえば、食器の要不要を判断する際に「欠けているから処分する」、「見た目に色も落ちて、汚いから処分する」、「フタがないから処分する」とおっしゃった場合、それに共通するモノは処分の対象になることがわかります。そこで「この食器も一部欠けているけれど、どうする?」と、欠けたものばかりを続けて見ていただくと「それもこれも処分」と同じ判断が続きます。洋服やバッグでも同様です。ご本人が「一部破れている」、「形が変わってしまっている」とおっしゃった場合は、それが整理基準の大きな手がかりとなります。
 私たちプロは、こうしたクライアント様の言葉に耳を寄せることで短時間で作業を進め、できるだけご負担が少なくて済むよう工夫をしています。しかし家族だと、そのひとことはただの会話として見落とされてしまいがち。ぜひ親御さんが発する言葉に注目してみてください。黙って作業を進めるタイプの親御さんなら、それを処分する理由に関心を寄せて尋ねてみてください。今後の作業をサポートするヒントが見つかるかもしれません。

株式会社オフィスミカサ 代表/整理収納アドバイザー一級認定講師長野ゆか

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