イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Tue

12/2

2025

未来志向の商品開発と中小企業の挑戦

 令和の時代の商品開発で本当に大切なのは、流行の後追いではなく「未来をどう描くか」という先取りの姿勢です。人口減少や高齢社会の進行、健康志向の高まり、気候変動や資源循環への対応など、昭和や平成の時代とは社会の前提条件そのものが大きく変わりました。
 中小企業の強みは、小回りの利く柔軟さと、仮説と検証を素早く繰り返せる学習の速度にあります。自社の強みを絞り、実験を重ねることで磨かれた価値は、やがて確かな競争力へとつながります。こうしたスピード感は、大手企業にはなかなか真似できない中小企業ならではの強みです。たとえば、洗いやすく食べ切りサイズで、再資源化が可能な食品包材。環境への配慮という社会課題にアプローチしながら、一人で食事をとる機会が増えた令和の生活スタイルにも合致します。多くの食品メーカーが環境に対する意識を高める今、こうした工夫は十分な需要が見込めるでしょう。
 未来志向とは、難しい理論ではなく、身近な不便を一つずつ解決していこうとする姿勢のことです。小ロットで地域に実装し、成果が出れば広げ、外れればすぐ学び直す。そうして積み重ねた価値が、取引先からの信頼やブランドの好感につながります。挑戦は小さく、学びは速く、語りは丁寧に。この姿勢こそが中小企業の未来を切り拓く勝ち筋です。

カゴメ株式会社/未来創造LAB 中小企業診断士宮﨑健太

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