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2026

ラットは見知らぬ仲間をどう選ぶ?

 私たちは初対面の相手と出会ったとき、その相手が同じ出身地であったり同じ学校の卒業生だったりすることがわかると、親近感を抱くなど、相手がどのような集団に所属しているかによって、自分の行動を変えることがあると思います。こうしたことは、ラットにも見られるのでしょうか。
 そこで私たちは、ラットが見知らぬ相手と出会った際、その相手がどの系統に属しているかによって交流の仕方が変わるかどうかを調べました※ 。「系統」とは、ヒトでいえば人種、イヌでいえば犬種のようなもので、同じラットでも遺伝的に異なる小集団を指します。調査の結果、まずラットは、同じ系統に属する3頭を、それぞれ別の個体としてではなく、同じグループ(系統)のラットとしてまとめて認識することがわかりました。さらに、自分と遺伝的に近い系統のラットと、遠い系統のラットのどちらをより好むかを調べたところ、遺伝的に近い系統とより多くの交流を持つことがわかりました。
 これらの結果から、ラットもまた、見知らぬ相手がどのような集団に属しているかによって自分の行動を変えることが明らかになりました。そして、特に雄のラットは、自分と似た特徴を持つラットを好む傾向があると考えられます。

※  Kogo, H., et al. Rats do not consider all unfamiliar strains to be equivalent, Behav Processes, Sep: 190: 104457(2021)https://doi.org/10.1016/j.beproc.2021.104457

東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授清川泰志

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