イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2026

地域農業の未来を拓く(6)

 国際社会の不安定さが増すなかで、農業をどう守っていくかは、全国の中山間地域が直面する喫緊の課題です。そんな中、私がこれから目指すべき方向の一つとして考えているのがCSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー)です。
 CSAは、もともと日本の有機農業者と消費者の「提携」がその始まりといわれ、消費者が農家を支え、収穫物を共有する仕組みのことです。作業を手伝ったりしながらお互いを支え合う地域型の農業モデルです。アイドルとファンのような関係といったほうがわかりやすいかもしれません。
 自由貿易の見直しも進みつつありますが、自分たちではどうにもできない国際社会のルールや他国のリーダーの判断に振り回されることなく、「自分と家族の食べものは身近な生産者と一緒に作っていく」という考え方が定着して、ともに豊作を喜び、気象災害を心配するような関係ができれば理想的だと考えています。もちろん、応援してくれる消費者は個人に限らず、食品産業などの企業も大歓迎です。目の前の利益はもちろん大事ですが、地球環境や日本の未来を一緒に考え、積極的に行動していただける人が増えることで、「サイレント百姓一揆」が未遂に終わる——。そんなことを願いながら、今日も田畑を耕しています。

一般社団法人 南阿蘇村農業みらい公社 事務局長山戸陸也

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