イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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Wed

3/18

2026

ノネコによる被害

 わが国に生息するネコは、大きくペットとして飼育されているネコと、野生のネコに分けられます。野生のネコの中には、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコといった希少種も含まれますが、身近な存在としては「ノラネコ」と「ノネコ」という呼び名で区別されることがあります。ノラネコは、比較的人家の周りを徘徊し、生ごみなど人為的な食べものを主な餌として生活しているネコを指します。一方、ノネコは常時山野を生息の場とし、自ら野生動物を捕食して暮らしている個体のことをいいます。外見だけでノラネコとノネコを見分けることはできませんが、生活の仕方によって区別されています。
 問題となるのは、ノネコの存在です。特に希少種が多く生息する島しょ部では、ノネコによる捕食が深刻な影響を及ぼしています。アマミノクロウサギやケナガネズミなどの哺乳類、ヤンバルクイナなどの鳥類、さらには固有種として貴重な爬虫類や両生類も捕食されることが知られています。対策の一つとして、捕獲して不妊化を行う、里親を探して飼育してもらうといった取組みも行われていますが、必ずしも効果的とはいえません。人による餌やりだけでは、かえって個体数を増やしてしまう可能性もあります。愛玩動物であるネコについても、生態系への影響を踏まえた適切な管理のあり方を考える時代がきているといえるでしょう。

イカリ消毒株式会社 名誉技術顧問谷川力

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