- 日替わりコラム
Mon
3/23
2026
日々の食卓をよりよいものにしたいと考える人は多いと思います。しかし実際には、子育てや共働きなどで時間やお金に余裕がなく、毎日「とにかくご飯を作ること」がミッションになりがちです。気づけば、食への関心すら薄れてしまう——そんなジレンマに悩むことも少なくありません。私自身も、頭では食事の大切さをわかっているからこそ、思うようにできない自分にストレスを感じる日がありました。特に食養生を始めたばかりの頃は、知識が増えることから逆に神経質になり、疲弊してしまうことや、その反動から、体に良くないとわかっているものを無性に食べたくなることもありました。
そんな中、買ってきたお惣菜に、温かい汁物を一品添えるのを少し頑張るだけで、気持ちがふっと軽くなった経験がありました。そこから、「落ち着いて座る時間があること」「温かい汁物があること」「旬の野菜が一品あること」、そして「家族みんなで食べること」が、自然と体や心の調子を整えてくれるのだと気づきました。さらに、「食材を丸ごと使いきることができた」などの小さな成功体験が、少しずつ自信につながっていきました。完璧を求めるよりも、無理なく小さな一歩を踏み出すこと。それが、自分にとっても家族にとっても幸せなのだと気づいたとき、食卓には思いやりと楽しさが生まれていきました。
ローカルフードサイクリング株式会社 代表たいら由以子
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