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3/26

2026

口腔機能の低下が死亡リスクを高める?

 日本の高齢者約2000人を対象に行われた厚生労働省の大規模調査によって、口腔機能が低下している人は、フレイル※ 、要介護状態、死亡のリスクがそれぞれ2倍以上高いということが判明しました。これは口腔機能の低下によって身体能力も低下していく可能性が高いことを意味しているといえます。
 口腔機能は、咀嚼、嚥下、唾液の分泌、口の感覚(発音・味覚)など、健康な生活を送るための基本的機能です。口腔機能が低下すると、肉・魚介類・野菜・果物といった食品の摂取が減少するため、ビタミン・ミネラル・たんぱく質・食物繊維といった栄養素の摂取量も低下します。反対に菓子類などに多く含まれる炭水化物や砂糖、塩などの調味料の摂取が増えていきます。そのため食事のバランスが悪くなり、運動機能や生理機能が低下し、さらには糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクも高くなると考えられます。
 介護施設などでは、常に口腔ケアを行って、風邪やインフルエンザなどの感染を防いでいます。歯垢や歯石、舌苔で口の中が汚れていると細菌が増殖して、さまざまなウイルスも侵入しやすくなります。感染症対策としても有効な口腔ケアの方法が、専門機関のホームページなどで広く公開されています。ぜひ家庭でも実施してほしいものです。

※ 病気ではないが筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい状態のこと

介護福祉士中村和彦

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