- 日替わりコラム
Wed
6/3
2026
猫が人と一緒に寝ようとするとき、どこに体を横たえるかで飼い主に対する気持ちがわかります。人の顔に近い場所に寝る猫ほど信頼度が高いといえます。もちろん、まったく信頼していない場合は人の布団に入ったりはしませんから、一応の信頼がある上での比較です。
オトナの猫を保護したり引き取ったりした場合、人に抱いている気持ちはさまざまで、「人に頼りたいけど、やや怖い」と感じている猫はいるものです。そういう猫は枕元から布団に潜り込んで、ズンズンと足元まで進み、そこで寝ます。それが日を重ねるうちに潜り込み具合いが浅くなり、だんだんと人の顔に近づいてくるのです。同時に猫が甘ったれになってきます。そして猫が人の枕に頭を置いて寝るようになったとき、完璧な甘ったれ猫に変貌しているというわけです。おそらく、歯のある口の近くにいるのが怖いと感じるからであり、その恐怖がなくなるからだと推測しています。以後、猫の顔にほおずりをしても拒否されなくなります。
枕に人と頭を並べて寝るようになった猫は、さらに枕の上に体全体を乗せて寝るようになることもあり、こうなると今度は人の頭や顔を舐めまわします。きっと猫の仲間だと思うのでしょう。トゲトゲの舌で舐められるのは痛くて、まさに嬉しい悲鳴です。
動物ライター加藤由子
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