イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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6/23

2026

老化のサイン(9)肺の老化

 肺は空気を吸ったり吐いたりしながら酸素を体に取り込み、二酸化炭素を排出する役割を担っています。この働きは、肺の中にある「肺胞(はいほう)」という小さな組織で行われています。しかし加齢に伴い、肺の弾力は弱まり、肺胞も次第に拡大していくため呼吸の効率が落ち、酸素の取り込みや二酸化炭素の排出がスムーズに行われにくくなります。
 こうした変化に加え、高齢者に多いのが「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」です。COPDは肺胞の構造が壊れ、吸い込んだ空気をうまく外に出せなくなることから肺の中に空気が溜まり、息苦しさを感じるようになります。さらに痰が増え、咳も出やすくなります。日本では40歳以上の約8.6%、およそ530万人のCOPD患者がおり、年齢とともに増加するといわれています。COPDの主な原因は、肺の老化というよりも、長年にわたる喫煙習慣の影響が大きいと考えられます。かつて平均寿命が短かった時代には、喫煙率が高くてもほかの病気で亡くなるケースも多く見られました。しかし長寿社会となった現在では、COPDとして現れる人が増えていると考えられます。動物実験でも、喫煙環境でなければCOPDは発症しにくいことが示されています。
 将来、咳や痰に悩まされることのない生活を送るためにも、早い段階から禁煙を心がけることが大切です。

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