イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

DAILY COLUMN

- 日替わりコラム

Thu

7/23

2026

三浦半島の自然と歴史(49)椋鳥

 椋鳥(むくどり)(スズメ目ムクドリ科)は、群れで飛び回り、夕方になると大きな木に集まってにぎやかに鳴く鳥です。都市部では、ねぐらとなる木の下や電線の周辺が糞で覆われ、歩くのに困るほどです。自治体により光や音、ネットなどを用いた飛来対策が取られていますが、こうした状況は、もともとの生息環境が失われた結果ともいえるでしょう。
 近所の住宅では、毎年初夏になると椋鳥が2階の戸袋に巣を作ります。親鳥が餌を運ぶ様子が見られ、複数いるようにも感じられますが、外からは詳しいことはわかりません。1羽が戸袋に入ると、ほかの鳥は外で待っているようで、しばらくは鳴き声が響きますが、やがて静かになり、気づくと姿も見えなくなります。微笑ましい光景ではあるものの、戸袋内の糞の処理などは気になるところです。椋鳥は群れで営巣する印象があったため、このように建物の隙間を利用して子育てをする様子は意外でした。
 三浦半島の中央部や南部には、森や祠(ほこら)などの自然が残り、従来のような集団での営巣も可能でしょう。一方で北部では開発が進み、かつての森は姿を消し、住宅やビルが立ち並びます。そうした環境の変化の中で、椋鳥は戸袋という新たな住処を見つけたのかもしれません。人の暮らしと野生動物との関係を、改めて考えさせられる光景です。

NPO法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています

戻る

ACCESS

- アクセス

事業所

〒275-0024
千葉県習志野市茜浜1-12-3
ライフ・クリエーション・スクエア内BMSA・環文研共同研究棟1階

Google Map

本部

〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-11
アグリスクエア新宿11階

Google Map
お問い合わせはこちら トップへ