- 日替わりコラム
Tue
8/4
2026
製造現場では、防虫機器や金属探知機の設置、ヘアネット(ヘアキャップ)の着用など、さまざまな異物混入対策が行われています。しかし、どんなに設備を整えても、土台となるのは日々の職場管理、そして人の教育です。その基本となるのが、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ(習慣づけ)」からなる「5S」です。食品業界では広く知られていますが、実際に効果的に運用できている企業は決して多くありません。
たとえば、自分の机の引き出しに何本のペンがあり、何色が何本入っているかをすぐ答えられるでしょうか。もし答えられなければ、なくなっても気づくことはできません。整理・整頓とは、そうした小さな変化に気づける状態を作ることなのです。そして、それを現場全体で習慣として定着させるには、地道な積み重ねが欠かせません。また、現場のルールは、実際に作業をする人たちの実態に合わせて作ることが理想です。しかし現実には、一部の管理部門が机上で決めてしまうケースも少なくありません。その結果、「守るためのルール」ではなく、「作ることが目的のルール」になってしまうことがあります。人は、自分たちで考えて作ったルールほど守ろうとするものです。まずは、すぐに実践できる基本的なルールから始め、無理なく習慣化していくことが大切です。
「5Sの実践」こそが、異物混入対策の”肝“です。
公益社団法人 日本食品衛生協会 技術参与佐藤邦裕
全部または一部を無断で複写複製することは、著作権法上での例外を除き、禁じられています
- アクセス