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2026

新しい「ローマ字のつづり方」

 国が定める内閣告示「ローマ字のつづり方」が、昨年12月、約70年ぶりに改められたことをご存じでしょうか。
 昭和29(1954)年、吉田茂内閣は、二つの表からなる「ローマ字のつづり方」を告示しました。このとき「一般に国語を書き表す場合」に用いる「第一表」には、「し」を「SI」、「ふ」を「HU」、「じゅ」を「ZYU」と書く方式が示されました。これは「訓令式」とも呼ばれ、以来、小学校の国語では、主にこちらが教えられてきました。
 一方、人名、地名、駅名など、私たちの周りに見られるローマ字は、「し」を「SHI」、「ふ」を「FU」、「じゅ」を「JU」と書いています。これは、江戸末期に米国人ヘボンが考案した「ヘボン式」です。昭和29年の内閣告示では「第二表」に示され「国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めがたい事情にある場合に限り」使うとされました。しかし、実際に社会で広く使われてきたのは、こちらの書き方でした。
 今回新たになった令和7年内閣告示では、社会の実態に沿ってヘボン式の書き方を採用し、表を一つにしました。これまで、ローマ字で「福島」と書く場合、国語の時間には「HUKUSIMA」、英語になると「FUKUSHIMA」と教えられていた場合もありましたが、今後は、後者の書き方に統一されることになります。

文化庁国語課 主任国語調査官武田康宏

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