- 日替わりコラム
Fri
9/4
2026
多様化するオフィスシーンにおいて、ワーカーのタイプによって求める空間の嗜好が異なることを示した興味深い研究があります。
研究ではまず、ワーカーを「個人型(ソロワーク)」「協働型(グループワーク)」に分け、次にそれぞれに居場所が固定的な「定形型」と、フリーアドレスに代表される「非定形型」に分け、4つのタイプごとに求める空間を明らかにし、分析しました。
それによると、「個人型」のワーカーは、個人作業を行う空間にこだわりがない一方で、「協働型」のワーカーは、個人作業の空間にこだわりが強いことがわかりました。日常的に他者と協働で働く人ほど、ソロワークの際には自分だけの環境を求めるのかもしれません。そして、興味深いのは「個人/定形型」のワーカーが集団作業のシーンでクローズドな環境を求めていたのに対し、「協働/定形型」のワーカーは開放的な空間を求める傾向が見られたことです。さらに「協働/非定形型」のワーカーは、リフレッシュのシーンでは、日常的にオープンな環境で働く反動か、クローズドな空間を求めていました。
このように、これからのオフィスは「個人だから個人作業空間」「協働だから集団作業空間」と単純に考えるのではなく、その逆のニーズも踏まえ、多様なシーンを用意するべきであることがわかりました。
東京造形大学 名誉教授地主廣明
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