- 日替わりコラム
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10/9
2026
オフィスで個人の知的生産性を向上させるためにはどうしたらよいのでしょうか。この問いに明確に答える施策は難しく、過去にもたとえば、環境工学の観点から温湿度や照度の最適値によって知的生産性を上げようという試みが数多く行われてきましたが、覚醒度を高めたりミスを防いだりすることはできても、特に創造性に関わるクリエイティブパフォーマンスにどうつながるかは難しい問題でした。
一方で、過去の偉人たちに目を向けると、ベートーベンやダーウィン、ニーチェなどは、散策しながらアイデアを出していたことで知られています。つまり、歩くことで新たな発想を促し、クリエイティブパフォーマンスを高めていたことになります。実際に、アメリカの研究者による実験では、着座しているときに比べて歩いているときのほうが、クリエイティブパフォーマンスが60%向上したと報告されています。
現在、多くの企業がアクティビティに応じたさまざまなワークスペースを設置し、ワーカーが自由に場所選択できるABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)型のオフィスづくりを採用しています。こうした環境は、ワーカーがオフィス内を移動する機会を生み出し、副次的にクリエイティブパフォーマンスの向上に貢献しているといえるかもしれません。
東京造形大学 名誉教授地主廣明
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