- 日替わりコラム
Tue
10/13
2026
「近年、アニマルウェルフェア(動物福祉)が倫理課題から『経営課題』に変わってきた」と、NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さんはオルタナに寄稿してくれました。
近年、気候変動や人権に加え、アニマルウェルフェアも企業のサステナビリティ課題として国際的な関心が高まってきました。米欧では、アニマルウェルフェアを中長期的な企業価値に関わる課題として捉える投資家が増えてきたそうです。
その中で、あるNGOが2026年、採卵大手ホクリヨウに対し、アニマルウェルフェアとケージフリー(平飼い養鶏)への移行を経営戦略として位置付ける株主提案を行いました。議案は賛成率2.16%で否決されました。しかし、今回の株主提案では、「鶏の福祉」だけではなく、「企業価値」「収益構造」「情報開示」が浮き彫りになりました。
一般的なケージ卵は市況価格に大きく左右され、鳥インフルエンザや猛暑などでも価格が乱高下します。一方、ケージフリー卵は、ブランドや品質を含めた、付加価値に基づく価格形成が可能であり、ケージフリー卵が養鶏経営を安定化させることがわかってきたのです。アニマルウェルフェアは倫理課題であると同時に、事業ポートフォリオや価格決定力に関わり、経営安定の要因として捉えられるようになりました。
『オルタナ』創刊編集長森 摂
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