- 日替わりコラム
Wed
10/14
2026
「オトナになっても遊ぶのは人間だけ」と言われますが、人に飼われている動物には当てはまりません。
動物にとっての遊びとは、それぞれの動物に先祖代々、組み込まれている「大好きな動き」をすることです。たとえば、子猫は動くものにじゃれついたり、狙いを定めて飛びついたりするのが好きですが、それらはすべて猫の狩りに必要な動きなのです。つまり動物たちは、生きるために必要な動きが大好きで、やらずにはいられない衝動を持って生まれてくるのです。衝動が満たされると快感がありますから、衝動に従っている様子は楽しそうに見えます。一見、目的のなさそうなことを喜んでやるので「遊び」と言っているのですが、それは結局、オトナになったときのための練習になっているわけです。
オトナになった猫は、「練習」を重ねた動きで上手に狩りをするようになりますが、飼い猫は狩りをする必要はありませんから、狩りの衝動はずっと「遊び」のまま続きます。ですから、飼い猫は、「年をとって体が動かなくなるまで遊び続ける」ということになります。野生の猫はエサの確保に忙しくて遊ぶ暇がなくなるということなのです。
オトナになってからも遊び続ける猫の動きには面白い発展が見られ、まるで遊びが進化していくかのようです。その進化の様子は、次号にて。
動物ライター加藤由子
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