イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2026

ストレス社会を心穏やかに生きる(136)『心』を水のように

 「水(みず)は方円(ほうえん)の器(うつわ)に従(したが)う」と申しますが、『水』という物質は、四角でも丸でも、あらゆる「形」に合わせることのできる柔軟性を持ちながら、間断なく流れ続けることのできる持続性を持ち、時に、岩をも砕く堅剛性を持つという、まさに「柔(じゅう)よく剛(ごう)を制(せい)し、剛よく柔を断(た)つ」の言葉の通り、極めて「自由自在(じゆうじざい)」にして「融通無碍(ゆうずうむげ)」の存在です。
 古来、先人たちは、あらゆる生き物に、絶えず「いのち」を与え続けてくれる、この『水』という存在に、私たちの「心」や「命」を照らし観ながら、人間としての「生き方」そのものを学んで来られました。
 『心』も「水」のように、荒れればざわつき、流れることなくしては濁ってしまいますし、流れの中で静けさを保てば澄んで参ります。
 大切なことは、どんな状況でも、その状況に合わせて私の側が変化をするということ。自分のためではなく、誰かのために尽くすことができた時、その「いのち」や「恵み」を頂戴するのは、かえって自分自身であることを知るということだと思います。
 『水』は、悠(はる)か古(いにしえ)よりそのことを知り、今もなお、絶えず私たちに「いのち」や「恵み」を与え続けてくれています。
 仏教では『浄心(じょうしん)』と申しますが、『心』を水のようにして生きることは、自分だけではなく、たくさんの「命」を豊(ゆたか)にしてくれます。

合掌

下野国 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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