Kanbunken 環境文化創造研究所

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Tue

11/3

2020

お宝をまもる営み(5)曝涼・曝書の秋 ~宮内庁書陵部図書寮文庫の曝書~

 皇居外周路は、人気のランニングスポットです。桜田門を出発し、大手門、平川門を過ぎ、竹橋からの登り坂の先に北桔橋(きたはねばし)門が見えてくると、お濠(ほり)の向こうの樹々から頭をのぞかせる建物に気づくランナーもおられるでしょうか。皇居東御苑に建つ宮内庁書陵(しょりょう)部の庁舎と書庫の屋根です。
 宮内庁書陵部は、皇室関係の図書や資料と陵墓の管理を行っています。書陵部図書課図書寮文庫には、千年を超えて皇室に集積された約34万点の文書や書籍が保管され、一般公開を行いつつ、未来へ守り継ぐ営みが続けられています。書庫は平成初期の建築ですが、空調設備は設けず自然換気方式です。天候や温湿度の良好な日に、大気汚染や塵埃(じんあい)・虫の防止フィルター付き窓を開け、職員の方々により換気が行われます。
 曝書は、自然換気の書庫内で、春秋の年間業務の一環として、人の目と手により実施されています。蔵書は木製箱から取り出され、虫菌害や損傷の点検と庫内での風通し、箱や棚の清拭(せいしき)、庫内の清掃が行われます。なお、書庫内での取組みは、放送大学のテレビ番組『博物館資料保存論』第7回「伝統的保存法※1 」で紹介されます。
 皇居東御苑は、都内有数の紅葉スポットです。平日の公開日※2 に訪れる機会がありましたら、書陵部庁舎の近くまで行かれてみませんか。仰ぎ見ると、大きく窓が開かれている光景に遭遇するかもしれません。

※1 放送大学『博物館資料保存論』BS232ch
  2020年11月16日(月)15:45〜16:30放送予定
※2 皇居東御苑公開は月曜日と金曜日以外、時間は季節により異なる。
  詳細はHPを参照ください

放送大学 客員教授・九州国立博物館 名誉館員・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問本田光子

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