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2020

デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症

 デング熱やチクングニア熱、ジカウイルス感染症(ジカ熱)に共通するのは、媒介蚊がヒトスジシマカやネッタイシマカだということです。
 デング熱には突然の高熱、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群※ を発症する場合があり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることもあります。チクングニア熱の主な症状は、突然の発熱、発疹、頭痛などですが、特に関節痛は激しく、解熱しても数か月から1年以上にわたって痛みが続き、仕事や通常の生活が困難になる症例や、まれに死亡例も報告されています。ジカウイルス感染症は症状がないことも多く、発症するとかゆみを伴う発疹、関節痛、結膜炎などの症状が出現しますが、多くの場合は数日から1週間ほどで治癒します。妊婦が感染すると、胎児に小頭症などの先天性障害をきたす恐れがあるため、この病気が広く知られるようになりました。
 いずれの疾病も、日本では一般的にみられるヒトスジシマカにより媒介されることに注意を払わねばなりません。2020年9月現在、日本での大きな流行の報告はありません。しかし国際化が進む現代において、将来これらの疾病が国内に持ち込まれる可能性は否定できません。

※ デング熱のうち、出血とショック症状を伴う病気。重症型デングともよばれる

イカリ消毒株式会社 取締役・一般財団法人 環境文化創造研究所 理事谷川力

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