Kanbunken 環境文化創造研究所

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Tue

12/1

2020

お宝をまもる営み(6)年の終わりの「煤払い」、「お身拭い」

 12月は、社寺の「煤払(すすはら)い」や「お身拭(みぬぐ)い」の光景が、テレビや新聞で報道されます。1年の終わりを実感する風物詩のひとつでしょう。
 全国各地の神社では、竹竿の先に付けた笹の葉で煤や塵埃(じんあい)を払い、社殿拝殿を清め、歳神様を迎えます。本来の「煤払い」は、歳神様を迎える神事であり、この日から正月の準備を行う「正月事始め」に当たります。平安時代に始まるといわれ、江戸時代に12月13日に行うことが定まったものです。
 京都では、20日、知恩院で約800人の僧侶や門信徒が早朝より集まり「御煤払い」を行います。一斉に畳を竹の棒でたたき、舞い上がる埃を大きなうちわであおぎ外に出す様子が毎年のニュースに流れています。25日には、知恩院で「御身拭式」が行われます。読経のなか、門跡※1 が羽二重※2 で尊像を拭い清めます。奈良では、8日に法隆寺、15日に唐招提寺(とうしょうだいじ) 、29日に薬師寺で「お身拭い」が行われます。法要の後、仏像に積もった1年間の煤や塵埃が除去されます。仏像は、竹竿の先に和紙を付けたハタキや小さな刷毛(はけ)で風が送られ埃が払われます。薬師寺では、朝のもちつきの米を蒸したお湯を用い布で拭われます。
 年の終わりに執り行われるこうした行事には大勢の参拝者が訪れます。人々が手を合わせ祈る姿に、宝を守り継ぐ営みの長い歴史を感じます。

※1 法門を受け継ぐ僧
※2 高級な絹織物のひとつ

放送大学 客員教授・九州国立博物館 名誉館員・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問本田光子

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