Kanbunken 環境文化創造研究所

DAILY COLUMN

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Wed

12/9

2020

鰘(むろあじ)

 今年は新型コロナウイルス感染防止のため、家にいることが多かったと思います。そんな中、「魚へんに室」と書く鰘を思い浮かべました。
 鰘は、全長40cmほどになる真鯵(まあじ)に較べて細長いアジ科の魚です。脂肪が少なく、鮮度も落ちやすいので、鮮魚としてはあまり魚売り場に並びません。多くは干物にされ、有名な加工品に伊豆諸島特産のクサヤがあります。
 鰘は真鯵よりも暖かい海を好み、本州中部以南の太平洋側に生息し、特に伊豆諸島周辺に多いとされています。その背鰭(せびれ)や尻鰭(しりびれ)と、尾鰭の間に小離鰭(しょうりき)と呼ばれる、高速で泳ぐ際に水の抵抗を減らす小さな鰭があり、遊泳力の高い魚であることがうかがえます。秋刀魚と同じように棒受網(ぼううけあみ)、または刺網(さしあみ)で漁獲されます。夏から秋にかけて漁獲量が多く、大型のものが多いとのことです。
 クサヤは開いた魚を塩水に10~20時間漬け、水洗いした後に天日で干します。使用する塩水はクサヤ汁と呼ばれ、先祖伝来引き継いできたもので、クサヤ菌と呼ばれる菌が生息しているそうです。深い味わいをもたらしてくれるのですが、さすがに臭いも強烈で、焼くときは近所に気を遣います。このクサヤ汁は魚室(むろ)とも呼ばれ、鰘の名前の由来になったともいわれています。

参考文献:『魚へん漢字講座』江戸家魚八著 新潮社

古田優

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