Kanbunken 環境文化創造研究所

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2021

正月歳神様を寿(ことほ)ぐ植物

 正月には歳神様を家にお迎えします。そのために美しく縁起の良い草木を飾り、言霊で寿ぎたいのですが、真冬ですから咲いている花はほとんどありません。そこで若々しい茎葉や美しい実付の枝を用います。
 門松には松、竹、梅、葉牡丹(はぼたん)などを寄せ植えします。葉牡丹はキャベツの変種ですが、ロゼット葉が美しくボタンの花のように見えます。南天(なんてん)の実付や早咲きの福寿草(ふくじゅそう)も、「難転」や「福寿」の言霊のために縁起が良いのです。床の間には富を象徴する縁起物として、赤い実をつける万両(まんりょう)や千両(せんりょう)を飾ります。このほかに百両(からたちばな)、十両(やぶこうじ)、一両(ありどおし)もあります。お飾りの鏡餅の下には「常に芽が出る」ウラジロ(シダ植物)と「次代に継ぐ」譲葉(ゆずりは)を敷き、上には「代々栄える」橙(だいだい)の実を載せます。
 祖霊の訪れる小正月、関東地方の山村では秋の畑作物の豊穣の予祝儀礼として、門男(かどおとこ)を家の入り口に飾り、アーボ・ヘーボ(粟穂稗穂)、俵神(たわらがみ)、繭玉(まゆだま)を家廻りや床の間、台所などにも飾ります(山神が秋の畑の豊作を約束するように、ヌルデの木で模造した門男は粟穂・稗穂や鍬(くわ)・鎌を腰に差し、穀物俵は俵神を、餅で模造した繭玉は蚕の繭を象徴している)。これらの材料は、山から伐ってきたヌルデ、ヤマボウシ、ツツジ、タケ、フジです。正月飾りは、無病息災を願ってどんど焼きで一緒に燃やし、この火で団子を焼いて食べると風邪を引かないそうです。

東京学芸大学 名誉教授・植物と人々の博物館 研究員木俣美樹男

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