Kanbunken 環境文化創造研究所

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2021

カビ毒なぜなぜシリーズ(4)総アフラトキシンの規制が全食品10μg/kgなのはなぜ?

 日本が1966年から加盟しているコーデックス委員会は、FAO※1 およびWHO※2 により1963年に設置された国際機関で、消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、国際食品規格の策定などを行っています。日本の食品の成分規格を策定する場合は、コーデックス規格を遵守する必要があります。
 コーデックス規格では、総アフラトキシンの最大基準値は落花生(加工用原料)と加工用木の実※3 が15μg/kg※4 、直接消費用木の実※3 が10μg/kgと決められており、加工用と直接消費用とでは規格が違います。しかし、日本ではすべての食品に10μg/kg未満という規制が設定されています。なぜ加工用を設定しないかというと、日本では製造工程の違いによる成分規格検査が徹底されていないことが挙げられます。輸入時に加工用の落花生の成分規格検査をしたとしても、それを加工して出荷するときに検査をする制度にはなっていません。この背景を考慮して、日本では一律10μg/kg未満としています。
 また、日本では全食品が対象になっていますが、これはとうもろこしをはじめとして輸入食品の原材料が多岐にわたっており、総アフラトキシンの成分規格を個々の原材料に設定するより、全食品を管理したほうが国民の健康被害に与える影響は低くできると考えているからです。

※1 国際連合食糧農業機関
※2 世界保健機関
※3 アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ
※4 マイクログラム・パー・キログラム。1μg/kg は、1kg の中に1μg(100万分の1グラム)の物質が含まれていることを表す

元国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部 部長・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問小西良子

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