Kanbunken 環境文化創造研究所

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Tue

2/2

2021

展覧会に出かけると(8)「快適な湿度」にまもられて

 冬は室内空気の乾燥が気になります。毎年、インフルエンザや風邪の予防のために、室温・湿度の管理が呼びかけられます。今年は、特に新型コロナウイルス感染対策として、さらなる注意喚起が行われています。
 一般に、ウイルスは低温低湿状態で活動が活発化するものが多いといわれ、新型コロナウイルスも例外ではありません。暖房による低湿化を防ぐことが重要で、湿度を40~60%に保つことが推奨されています。適切な湿度は、ウイルスの活動を抑制すると同時に、人の鼻・口・喉・目などを乾燥からまもり、感染を予防する効果を高めるからです。
 ところで、美術館や博物館は、作品や資料の保存のために、展示室や収蔵庫内の温度・湿度を空調装置で制御します。温度は季節により変えますが、湿度は年間を通して50~60%を維持する館が多いでしょう。展示ケース内の湿度だけが管理される場合もありますが、美術品が露出で展示されている展覧会場であれば、会場に温湿度計が設置され、湿度制御が行われているでしょう。美術品の種類にもよりますがその多くに適切な湿度環境は、ウイルスの不活性化に効果がある湿度であり、人への感染予防にも適した「快適な湿度」なのです。
 この冬は、適度な隔たりとまなざしの笑みを交わしつつ、展示品にも観覧者にも「快適な湿度」にまもられ、鑑賞を楽しみませんか。

放送大学 客員教授・九州国立博物館 名誉館員・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問本田光子

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