- 日替わりコラム
Fri
3/5
2021
新型コロナウイルス感染の影響が続くなか、今年も花粉症の季節がやってきました。家庭における花粉症対策のひとつとして活躍するのが、空気清浄機です。
市販されている空気清浄機にはいくつかのタイプがあり、加湿機能を備えたものもあります。多く見かけるファン式空気清浄機は、微粒子を捕えることのできる目の細かいフィルターや活性炭などを用いて、ファンで吸引した空気中の粉塵や悪臭を除去します。機種によっては高性能のHEPAフィルターが備えられており、花粉だけではなく新型コロナウイルスもカットできるといわれています。
イオン式空気清浄機は、タバコの煙など浮遊する粒子を静電気の力で捕集板に集塵します。ファンがないので運転時の音が静かというメリットの反面、ファン式と比べて吸引する力が弱く、短時間で空気を清浄化する能力は低くなります。また、電気集塵式空気清浄機は、回転するファンで吸引された埃などに高圧放電をかけ帯電させてから、逆電位のフィルターに吸着させて集塵します。
空気清浄機を選ぶときには、パンフレットやメーカーのホームページなどで特徴をしっかりと理解した上で、公的機関が実施した商品テストなども参考にして購入するとよいでしょう。
一般財団法人 日本環境衛生センター 技術調査役(環境衛生分野担当)中臣昌広
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