- 日替わりコラム
Wed
4/21
2021
社内のコミュニケーションツールとして、ビジネスメール以外にチャットを採用する企業が増えています。メールのような型が不要、会話形式で気軽に返信できる、テーマごとにグループができることが主な魅力です。それ以外にもメリットが多く、私もよく利用しています。
実は、ビジネスチャットで役に立つのが、ビジネスメールで学ぶ基本的なスキルです。なぜなら、チャットは会話形式だからこそ「結論から伝える」、「趣旨をまとめる」など、内容を端的に表現する必要があるからです。そうしないと無駄でだらだらとしたやり取りが増え、書き手も読み手も時間を奪われることになります。実際私も、「相手が何を言いたいのかわからない」、「長文で話し言葉が書かれ、無駄なやり取りが多いのがストレス」という相談を受けます。また、メールとは違いグループ内での会話が可能であるために、「グループ全体に呼びかけ、返事を待っていたが結局返事が来ない」ことも頻繁に発生しているようです。ビジネスメール同様、「誰に何を伝えたいのか」、「相手がメッセージを見た後、どんなリアクションを起こしてほしいのか」を意識して発信していれば、このような事態は避けられたでしょう。
ビジネスメールを通じて文字によるコミュニケーションの基礎を学ぶことは、ほかのツールを使いこなすスキルにもつながるのです。
一般社団法人日本ビジネスメール協会 https://businessmail.or.jp
一般社団法人 日本ビジネスメール協会 認定講師・オフィスミカサ 代表長野裕香
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