イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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2021

沖縄の豊かな自然と文化(69)沖縄の寿司事情

 沖縄に住んでいたときは、那覇空港のレストラン街にある回転寿司店「海來(みらい)」へよく行きました。個人の寿司屋は那覇市内に何軒かありましたが、沖縄の魚はあまり寿司に合わないようで、皆さん苦労していました。亜熱帯の海にいるため、深海にいる魚以外は脂が乗っていません。また、味も淡白で干物にも不向きです。
 大手回転寿司チェーン店の進出は、その隙を狙ったものかもしれません。本土の回転寿司チェーン店の沖縄進出は、私が沖縄を離れてから進んだそうです。はま寿司(2013年)、くら寿司(2015年)やスシロー(2015年)です。
 沖縄にいる時に気になっていたのが、スーパーに並んでいる鯖の刺身でした。「鯖の生き腐れ」と言われるように、鯖は釣った後、できるだけ早く食べる魚です。普通は刺身で食べることはなく、〆さばが生に近い食べ方です。それが、あろうことか沖縄のスーパーに並んでいることに、とても違和感を覚えました。しかし食べてみたところ、新鮮で美味しい鯖の刺身で驚き、これが流通システムの発展のおかげかと感心しました。回転寿司の全国展開は、まさに流通改革の賜物なのでしょう。新鮮魚介の買取・流通システムの確立が、沖縄でも美味しくいただける寿司ネタの供給システム構築につながったと思われます。

特定非営利活動法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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