Kanbunken 環境文化創造研究所

DAILY COLUMN

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Wed

5/5

2021

五月晴れ端午の節句

 こどもの日は、国民の祝日として端午の節句に定められています。その趣旨は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する※ 」ことであるとされています。この節句には鯉幟(こいのぼり)を立て、武者人形を飾り、粽(ちまき)や柏餅を食べ、菖蒲湯(しょうぶゆ)に入り、子どもたちの健やかな成長を願います。菖蒲湯は、薬狩りの行事より発したもののようです。
 この日に食べる餅は、モチ米(イネ、アワ、キビ)を笹や藺草(いぐさ)で包んで蒸します。柏餅は餅に小豆餡(あん)を包み、さらに柏の葉で包み蒸(ふ)かした和菓子です。
 菖蒲湯は、サトイモ科の菖蒲とキク科の蓬(よもぎ)を一束にして風呂に入れます。とても良い香りに心身が満たされます。菖蒲は、この季節に咲くアヤメ科の花菖蒲とは異なる水生植物です。菖蒲と花菖蒲が共通しているのは、長い葉が刀剣のような形をしていることです。そこで菖蒲は「尚武」に音通(おんつう)し、武芸の奨励を表しています。
 菖蒲も蓬も、病気や災厄を払う薬用植物でした。古来、贈答された薬玉には菖蒲や蓬のほかにセンダン科の楝(せんだん)なども用いられていました。楝の樹皮には苦みがあることから邪悪を払うとされており、インドでも奇跡の植物として別属のインドセンダン(ニーム)が薬用で使われるほか、その樹下は快適な木陰としても親しまれています。

※ 国民の祝日に関する法律第2条

東京学芸大学 名誉教授・植物と人々の博物館 研究員木俣美樹男

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