Kanbunken 環境文化創造研究所

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2021

カビ毒なぜなぜシリーズ(6)アフラトキシンによる食中毒事例

 前回お話ししたアフラトキシンの発がん性は、少量を長期にわたり摂取した場合の慢性毒性に分類されます。大量に摂取した場合の急性毒性としては肝機能障害(嘔吐、腹痛、黄疸、脂肪変性、低たんぱく血症、浮腫、急性脳炎、痙攣、昏睡)を起こし、重篤化すると生命の危機に瀕することもあります。
 ヒトに対しての急性中毒、すなわちアフラトキシンによる食中毒(アフラトキシコーシス)について、1960年代にタイで発生した罹患者約100名のライ症候群※1 様症例やアフリカでのクワシオルコル※2 が報告されており、原因食材はトウモロコシと考えられています。そのほかにもトウモロコシを原因として、1970年代にはインドで197名が罹患(内106名が死亡)、2000年に入ってもケニアで大規模な食中毒が起きており、317名が罹患して125名が死亡しています。また、台湾ではコメにより急性肝障害が発生し、26名が罹患(内3名が死亡)しました。
 アフラトキシンによる食中毒の主な原因食品は主食とする穀類であり、摂取量に依存します。トウモロコシを主食にしている国では、1日400g以上を口にしているため当然摂取量も多くなり、急性中毒を起こしてしまうことになります。

※1 急性脳症や肝臓の脂肪浸潤を引き起こす病気
※2 手足に浮腫を認め、皮膚病変や毛髪の異常を伴い、適切な治療を行わないと短期間で死亡してしまう栄養障害

元国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部 部長・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問小西良子

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