Kanbunken 環境文化創造研究所

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5/21

2021

腐る水、腐らない水

 「水道水は腐るけれど、雨水は腐らない」。私がそう話すと、たいていの人は驚きます。保健所の環境衛生監視員として勤務していた時、水道水を貯める受水槽の検査で現場を訪れることが度々ありました。
 ある年の8月に、学校施設から「蛇口の水が濁っているので、調べてほしい」と連絡が入り、現場の調査に向かいました。FRP(繊維強化プラスチック)製の受水槽のフタを開けると、水が白濁していました。夏休みで水の使用量が極端に減り、長時間滞留したことで水が腐ったのです。水道水は、本来、浄水場で消毒の塩素が加えられ、細菌などの微生物の繁殖が抑えられています。しかし、水の滞留が生じたとき、塩素が消費されてゼロになってしまうことがあります。そうなると、抑えられていた細菌類の増殖が始まり、水が白濁するのです。
 一方で、雨水は塩素が入っていないのに腐りません。なぜなら、地表から蒸発した水分が雨となるため、不純物をほとんど含んでいないからです。
 私の自宅では、屋根に降った雨水を貯めて、植木の水やりやトイレの流し水に使っています。15年以上使っている水槽から雨水をコップに汲むと、透明です。水質検査では、水道法の水質基準の一般細菌、大腸菌の項目でほとんどの場合、適合になります。

一般財団法人 日本環境衛生センター 技術調査役(環境衛生分野担当)中臣昌広

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