Kanbunken 環境文化創造研究所

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Wed

6/16

2021

ホッカイシマエビ

 北海道野付湾(のつけわん)は、沖に向かって延びる野付半島に囲まれた穏やかな湾です。水深が1~3mと浅く、太陽光が底まで届きます。砂地であるため、アマモという海草が繁茂しています。アマモは日本国内に広く分布する緑の葉を茂らせた被子植物で、若布(わかめ)などの海藻とは異なります。
 この地にはホッカイシマエビという地方特有の海老がいて、アマモの中で生育しています。アマモにくっついて暮らしているので、遠くには逃げられません。ゆっくりと網が近づいてきても跳ね上がるだけのため、網に入ります。漁は夏と秋の2回行われ、打瀬船(うたせぶね)という帆船で風の力を利用してゆっくりと網を引いて獲る、環境に負担の少ない漁法が明治時代から続いています。袋状の網を両端の綱で引くトロール漁法と似た方法ですが、規模が小さく、引く速度は人が歩くのと同じくらいです。また、9cm未満の海老は海にかえすので、食資源への負担も少ないといえます。秋には産卵前の卵を持った海老が、夏には昨秋の産卵後の身に栄養が回復した海老が獲れます。
 この海老は、生きている時は縦縞(たてじま)のある緑色ですが、茹でると縦縞のある赤い海老になり、旨味の詰まった濃厚な味わいと、弾力のある食感が楽しめます。北海道では季節の変わり目を伝える大切な食材として、永く親しまれています。

古田優

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