Kanbunken 環境文化創造研究所

DAILY COLUMN

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Thu

6/17

2021

展覧会に出かけると(12)傘のある風景

 2年前の梅雨の頃、傘をさして展覧会に向かうと、遠くから入館待ちの色とりどりの雨傘の行列が見えました。陽射しの強い季節には列に並ぶ方々へ日傘を用意する館もありますが、コロナ禍前のミュージアムでは、たくさんの傘の連なりは展覧会の混雑状況を知らせる風景でした。
 館内には、季節や天候などにかかわらず傘のある場所があります。展覧会のもうひとつの楽しみ、ミュージアムショップです。根津美術館の国宝『燕子花図(かきつばたず) 』や箱根のポーラ美術館の『睡蓮(すいれん)』、館蔵品をモチーフとした傘は、両館の魅力的な人気グッズです。山形県鶴岡市立加茂水族館の『雨空を泳ぐクラゲの傘』はクラゲの透明な姿をイメージでき、水族館ならではと大評判。長崎県立美術館のビニール傘は、地元デザイナーが描く美術館の日常満載で好評です。MoMAニューヨーク近代美術館の『スカイアンブレラ』は、開くと内側に青空が広がり白い雲が浮かび、雨の日が愉しい超ロングセラー。台湾の国立故宮博物院には同館の碧玉(へきぎょく)製『白菜』のグッズが多数ありますが、薄緑色の濃淡で縁取られた白い傘は、折畳むと白菜になるお楽しみの一品です。
 今後、ウィズコロナのミュージアムでは、混雑状況を知らせる館外の傘の行列は消えるかもしれませんが、各館の特色が嬉しいミュージアムグッズの傘は、引き続きさまざまな風景を楽しませてくれるでしょう。

放送大学 客員教授・九州国立博物館 名誉館員・一般財団法人 環境文化創造研究所 顧問本田光子

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