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2021

ちょっと気になる新技術(24)自ら消火するシート状建材

 ガソリン火災といえば、死者36人という甚大な被害となった京都アニメーション放火事件(2019年7月18日)が記憶に新しいですが、その恐ろしさは一瞬にして命と財産が奪われてしまうことです。揮発性の高いガソリンは瞬時に燃え広がり、スプリンクラーは対抗できず、消火器を持ち出す余裕もありません。
 ヤマトプロテック株式会社がこのほど開発した建材(商品名「K/SMOKE PANEL」)は、火災時に自動的に煙状の消火剤を放出して消火します。
 防火用といえば耐火性や不燃性のものが一般的ですが、この建材はさらに進化し、火災発生に対して無人で消火が行える機能を持たせている点が革新的です。220μm※ の極薄・軽量のシート状で、300℃の熱を感知すると自動的にエアロゾル化した主成分のカリウムが煙状になって放出され、燃焼サイクルを断ち切りスピーディに消火します。消火剤のエアロゾル化は、日本で初めての技術です。
 建物はもちろん、新幹線やバスなどの乗り物内やスプリンクラーの設備が不可能な場所でも効力を発揮します。今後は、多数が集う公共の場やイベント会場などでの活用も期待されます。大切な命を守るために、参考にしていただければと思います。

※ 1マイクロメートルは、0.001mm

一般社団法人 発明学会 顧問平井工

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