Kanbunken 環境文化創造研究所

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2021

沖縄の豊かな自然と文化(71)昆虫のゲノム内の転移因子

 ゲノムの中にはタンパク質や調節因子など、機能遺伝子に関わる情報があり、親から子へと伝えられています。
 しかし、これらの情報はゲノム配列全体の10%くらいにすぎません。残りの配列は、繰返し配列や転移因子から構成されています。この転移因子は別名「動く遺伝子」と呼ばれ、名前の通り生殖系列とは別に外から個々の種のゲノムに入り込んだことが、転移因子の前後の配列を調べることでわかっています。
 なぜこのように高い比率で存在するのかは、わかっていません。機能も一部の配列しかわかっていません。しかも、種が異なっているのに、相同性の高い配列が見出されています。これはある時期に、同時多発的にいろいろな種のゲノムに挿入されたことによるものと考えられています。
 沖縄では、昆虫が本土の30倍以上の高密度で生息しているために、これらの転移因子が異なる種に挿入される確率が高いと想定されます。その視点に立って研究を進めたところ、結論は複雑で説明が難しいのですが、活性のある転移因子が存在する可能性を指摘することができました※ 。研究を続けられていれば、面白い結果を出すことができたと思いますが、私が琉球大学退職直前で引き継ぐ研究者もいなかったので、残念ながらそのままになってしまいました。

※ 山田香織他、沖縄の風土と多様な生物種:それらのゲノムに潜む動く遺伝子;有害生物(14)2017 p.75-81 日本有害生物研究会

特定非営利活動法人 バイオメディカルサイエンス研究会 常任理事前川秀彰

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