イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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8/13

2021

ストレス社会を心穏やかに生きる(82)禅定波羅蜜(ぜんじょうはらみつ)

 六波羅蜜の5番目は、「禅定波羅蜜」です。禅定とは、「心をしずめ、定めること」で、心の安定を意味します。「坐禅」の禅は、まさにこの「禅定」のことで、身を坐らせることで、心を坐らせるのです。
 私たちは、あらゆることに身も心も右往左往しながら、毎日を懸命に生きております。どんなことにも動じない強い心をもっていれば、大変な困難に直面しても、思い悩むこともないだろうにと思いつつ、なかなか、そう容易(たやす)くはいかないのが、人生の醍醐味であるようです。
 私たちは、何事も自己を中心に置いて物事を捉え、考え、感じながら日々を生きております。「自己中心的」と言うと、聞こえが悪いように感じますが、「中心を自己に据える」ことはとても大切なことで、”どのように”中心を自己に据え、身心を坐らせるかが肝要なのだと思います。
 命の上で、生と死が別ではないように、身と心も別ではありません。身と心を坐らせ、身心が一つになった安らかな状態を「禅定」と言い、「自由」と呼びます。生きるということは、「自己(わたくし)が、自己を、自己として、自己する」ことにほかなりません。同じ「自己」でも、わがままな生き方をするばかりでは、「不自由」のままに生きることになります。あるがままに自由な生き方ができてこそ、「ほんとうの自己」を作り、「ほんとうの幸せ」を見出すことができるのだと思うのです。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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