Kanbunken 環境文化創造研究所

DAILY COLUMN

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Wed

9/8

2021

ベイトボール

 鰯(いわし)が梶木(かじき)や鰹(かつお)などの捕食者に取り囲まれ、逃げ惑いながら食べられてゆくシーンをテレビで見ることがあります。それを見ると、残酷なシーンだと感じてしまいます。
 しかし、ここで冷静になって捕食者の立場から見てみると、ここしばらく餌にありつけず、お腹はぺこぺこ。運よく鰯の群れを見つけて追いかけたのに、牛若丸のようにひらりひらりと群れの形を変えてかわすので1匹も捕まりません。そこで仲間と群れの下から水面に追い立てる戦略をとります。鰯は下から追い立てられ水面に追い詰められると、どちらに逃げてよいかわからなくなってうろたえるので、捕まえられるものが出てきます。このとき、防護のためにつくる鰯の群れがボールのような形になるので、「ベイトボール(餌の球)」と呼びます。水面に追い立てられると、空からはカツオドリなどの鳥の攻撃を受けます。漁師はこの鳥の群れを鳥山と呼んで、鰹の群れを探す目印にします。
 しかし、残酷と感じられるシーンも捕食者が満腹になれば終わります。鯖(さば)などは、体内に満腹感を与える成分を持っています。種族を守るためにそんな健気な方法を身につけたのかと、悲しくもなります。デジタル化により漁場で消費地の需要がリアルタイムで把握可能となり、必要以上には獲らない漁業ができるようになるのが理想的だと思います。

古田優

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