イカリホールディングス株式会社 よりそい、つよく、ささえる。/環文研(Kanbunken)

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10/22

2021

ストレス社会を心穏やかに生きる(84)「時」の上に命を見つめる

 夏のお盆や、秋のお彼岸も過ぎ、瞬く間に、冬支度といったところでしょうか。四季折々、天地万物の廻りの中に生かされているこの命も、年々歳々、人生という時の流れを益々速く感じるようになりました。
 「人生の速度は、年齢の歳数と同じだ」という話をよく耳にします。10代、20代、30代前半の青春期に感じる人生の体感速度は、10km、20km、30km前半と言われます。30代後半、40代、50代の朱夏(しゅか)期には、30km後半、40km、50kmへと年々加速していき、60代、70代、80代前半の白秋(はくしゅう)期には、更に勢いをつけ、80代後半、90代、100歳を超えての玄冬(げんとう)期には、それだけの速度で人生という時の流れを感じながら、与えられた命を見つめていると言われます。
 「諸行無常なるこの世界の中で、唯一、確かに存在し得るもの……」それは、「時」だと言われます。「時」は普遍的なものであり、平等に存在し得るものです。しかし、同じ「時」でも、与えられたこの命の上で私たちがどのように使うのか?その使い方や感じ方によっては、人生における、四季折々の景色や景観というものも、それぞれ違った観え方をするものなのでしょう。命の上に「時」が存在するのではなく、「時」という大きな存在の上に、私たちの命があるのです。命を見つめるということは、生き方を見つめるということなのだと思います。

合掌

下野薬師寺別院 舎那殿壇 龍興寺 副住職阿波建多

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