Kanbunken 環境文化創造研究所

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Wed

11/3

2021

人類に役立つ線虫の仲間「シー・エレガンス」

 線虫は体表がクチクラという丈夫な膜で覆われ、体幅は狭く、体長は1mm以下から数mまでさまざまです。土壌の中で生活するもの、ほかの動物や植物に寄生するものなど、多様な環境でみられます。大半の種は私たちの普段の生活では馴染みがありませんが、中には人類に役立っている種もいます。その代表が、シー・エレガンス(Caenorhabditis elegans)です。
 シー・エレガンスは世界に広く分布しており、体長は1mmほどです。飼育が容易で分子生物学的研究に広く活用され、特に、アルツハイマー病やパーキンソン病、統合失調症の研究に多大な貢献をしてきました。最近では、少量の尿から癌の”におい“を検知できることが判明し、これを利用した癌検査法も開発されました。
 野生のシー・エレガンスは、どのような生活をしているのでしょうか。これまでは、土壌中に生息していると考えられていました。しかし、最近の研究で、腐敗した植物の茎や果実に生息していること、生息地間をダンゴムシ類やカタツムリ類などに乗って移動していることが判明しました。さらに、ほかの小さな動物や菌類の餌資源になるなど、生態系で重要な役割を果たしていると考えられています。シー・エレガンスの自然界での機能について、今後の研究が期待されています。

公益財団法人 目黒寄生虫館 研究員佐田直也

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