Kanbunken 環境文化創造研究所

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12/21

2021

目黒寄生虫館に展示されている寄生虫(16)東洋眼虫

 寄生虫といえば「腹の虫」、すなわち回虫やサナダムシのように腸に寄生するものを思い浮かべることが多いですが、中には眼に寄生する種類もいます。
 東洋眼虫は体長約1cmの細長い小さな線虫で、主な終宿主であるイヌやネコの眼に寄生して、涙の中に幼虫を産みます。イヌやネコの涙や眼脂をなめるために飛んできたメマトイと呼ばれるハエの仲間が、涙と一緒にこの幼虫を摂取します。摂取された幼虫はハエの体内で発育し、このハエが次にイヌやネコの涙を舐めるときに媒介して感染させます。
 「東洋」の名のとおり東南アジアや東アジアに分布しますが、最近はヨーロッパでも報告されています。日本では気温の高い西日本や南日本に多く見つかっていましたが、関東や東北にも生息することがわかってきました。東京都内のイヌとネコを調査したところ、それぞれ4%、2%に寄生がみられました。
 ヒトの眼にも寄生し、異物感や結膜炎などの症状を起こします。国内では、これまでに約180の人体寄生例があります。ある大学の先生は、この東洋眼虫をしばらく自分の眼で飼っていて、ときどき学生に見せていました。ご本人いわく、特に症状はなかったとのことでしたが、皆さんは真似をなさらないようにお願いいたします。

公益財団法人 目黒寄生虫館 研究室長巖城隆

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